第40回全日本アンサンブルコンテスト感想
こんばんは!
行ってきました全国大会!
全国各地から参加された演奏者・関係者の皆様お疲れ様でした!
やっぱり全国大会はいいですね。
色々な演奏が丸一日で聞けて、大満足です( ̄∀ ̄)
それでは感想になります↓
高校の部
埼玉栄高打楽器は出だしの音で金を確信しました。他団体とは違うレベルのアンサンブルです。また、とても良い楽器を使っていますね。ゴージャスな演奏でした。
富山南高打楽器、マリンバお見事でした。他の4人気迫たっぷりでしっかりとマリンバを支えていました。
菅生高金管は音がよく鳴り、個々の技術がかなり高いですね。冒頭の舞台袖での2人のソロで世界を作っていました。
東海代表の安城学園高と光ヶ丘女子高、残念でした…。
両団体とも金管らしい明るい演奏でしたが所々で綻びが見えました。また響きも菅生と比べてしまうとイマイチに聞こえました。
個人的にお気に入りだったのが北陸高のトロンボーン。細かい所を追求してしまうと物足りなさが出て来てしまいますが、聞いていてとても楽しい演奏でした。演奏者達の仲も良さそうでほっこりしました。
春日部共栄高のサックスは個々(取り分けアルト奏者)がよく吹けていたと思いますが、アンサンブルとしてのまとまりが足りなかった様に思います。
横浜創英高のクラリネット、全体の音色が明るく統一された元気な演奏でした。
玉名女子高のクラリネットは玉名女子らしい安定感と艶っぽい演奏でしたが、もう少し遊びが欲しいと感じました。
習志野高のクラリネットはこの難しい曲をよく吹きこなしていたと思います。間違いなく金賞だと思っていました…。
山形中央高のクラリネットは技術的には高いと思いましたが、音楽が軽い気がしました。
岡山学芸館高の木管は他とは一味違った配置でした。(舞台ギリギリに二列で着席)
音が活き活きと飛んでくるかのような演奏で、十分に効果が出ていた様に思います。
高輪台高の木管はクリアなサウンドで各楽器のバランスがよく整えられた、美しい演奏でした。曲も聞き覚えのあるフレーズが溢れてくる面白い曲でした。銀賞は残念です。
修道高の木管は唯一の男子校という事もあり、楽器の鳴りが全く違いました。とても元気で快活な演奏でした。
大学の部です。↓
東海大の金管若干アタックが強いと感じる時がありましたが、華やかで勢いのある楽しい演奏でした。ホルン良かったです。
広島修道大のトロンボーンは柔らかく優しい音色でした。ステージの上でほわっとしてそのまま終わってしまったのが惜しいと思いました。
福岡工業大のサックス。奏者それぞれがお互いに攻めあうかのようなアグレッシブな演奏でした。個人的に好きです
山形大のクラリネット、曲前半のゆったりとした部分での幻想的な雰囲気がとても良かったです。
後半に行くにつれ、発音や音の処理が雑になってしまっていったのが残念です。
大学の部で最も抜けていたと個人的に感じたのが龍谷大のクラリネット。
高い技術と幅広いダイナミクスで隙のない演奏でした。
また、「間」の取り方が非常に上手いと感じました。
神奈川大の木管は美しく音が重なり合っており、この編成としては実に模範的な演奏だと感じました。
中学の部です↓
初っ端から青木中打楽器の熱演に心惹かれました。
ダイナミックな音楽でしたが、細部での詰めが足りなかったように感じます。
浅野川中の打楽器、難しい曲に付いていける技術はあったと思うのですが、表現が物足りないと感じました。
続く小平三中の打楽器。同じ作曲者の似た雰囲気の曲でしたが、こちらはしっかりと作り込まれた演奏でした。
特にコンガ・ボンゴの3人、お疲れ様でした!
谷塚中の打楽器はよくコントロールされた、破綻のない綺麗な演奏でした。
金かと思ってましたが…。
浜の宮中の金管打は音の割れない範囲で、美しく鳴らした丁寧な演奏でした。
力任せな感じがなく好印象です。
城東中の金管は少々力が入ってしまっていな部分もあると感じましたが、音がよく飛んでくる元気で華やかな演奏でした。
神丘サックス、相変わらずの明るいサウンドでしたが、残念ながらテンポに揺れがあったり、音がつまづいたりと本調子では無かった様子でした。
それにしても県、東海、全国と、ソプラノ奏者の技術の高さには驚かされっぱなしでした。
相模原中のクラリネット。丁寧な音を奏でる様に、心掛けられているように感じました。
小杉中のクラリネットは少し動きすぎな気もしましたが、冒頭からホールの雰囲気を変えていた様に感じました。
それにしても奏者達がノリノリで吹いていたのが印象的です。見て聞いて楽しくなる様な演奏でした。
木管8重奏の団体が多すぎて正直キツかったです…。
桑山中が個人の技術・まとまり・表現のどれを取っても頭一つ抜けていました。
上手な団体の演奏する松下倫士氏の曲は2割り増しくらいに聞こえる様に感じます。
青梅第六中、鎌田中の聴きやすいクリアなアンサンブルも良かったです。
習志野五中の木管3重奏、神奈川大にも劣らない丁寧な演奏でした。特にクラリネットの音色、技術が抜けていました。
中学の部最後の香椎第三中、こちらも木管3重奏でしたが、技術的には失礼ながら前団体の習志野五中と比較すると拙さが垣間見えました。(というか習志野五中が上手すぎました。)
しかし、この団体はとにかく音楽として素晴らしい演奏で、しっとりと奏でる叙情的な演奏は心に来ました。
最後になります。職場・一般の部です↓
しばきやの打楽器、同曲を演奏した富山南高と比べると、やはり大人の演奏であったと思います。
1つ1つの音がしっかりと打ち込まれているように感じました。アンサンブルの精度も高いです。
アルペジオの金管打は全体としては、そんなに悪くないとは思いましたが…。
終始明るく鳴らす演奏だったので、落ち着いた部分も欲しいと思いました。
音の鳴りが全ての団体と全く違う場所にいるように感じました。
この演奏に関しては悪い所が分かりません。
大津の金管打、ブリヂストンよりもやや控えめな丁寧な演奏でしたが、この団体ももよく響いていました。
トランペットのいぶし銀な音色が良かったです。
個人的にNTT西日本中国が演奏した柔らかな音のヴィヴァルディも好きでした。
時折モヤがかかったような場面があったのが残念です。
金沢サクソフォンアンサンブルは難曲をさらっと冷静に吹き切っていました。
さらっとし過ぎた感じもありましたが…。
クラリネット5団体は全て金賞でもおかしく無いくらい、ハイレベルな演奏の連続でした。
これでもかと言うくらい暗い音色で雰囲気を作り出したリベルテと、マシュアールの疾走感溢れるオーディションが好みです。
ヤマハのクラリネット、東海大会では正直やり過ぎな様に感じた表現も、全国大会では寧ろこのくらいダイナミックに決めないと、埋もれてしまうんだなと感じました。お見事です!
アンサンブルアットホームのクリアで丁寧な演奏、その雰囲気は正にアットホームそのもの。…すみません。笑
更に響きを追求されるとより良くなると思いました。
浜松交響の淡々と演奏されているようで、場面転換毎に綺麗に切り替わる音楽に引き込まれました。
高らかに響き渡るピッコロ、素晴らしかったです。
パシフィック、個々の力量が丸裸になる怖い曲だと思いましたが、集中を切らさない演奏で、雰囲気バッチリでした。疲れ切っていた客席からも再び緊張感を感じた気がします。
これを以て夏までしばらくお休みです。
(もしかしたら何か投稿するかもしれないですが…。)