金の糸 銀の風

私的コンクール日記。メインの活動範囲は愛知・岐阜です。

第64回(2016年度)全日本吹奏楽コンクール 職場・一般の部結果と感想

こんばんはー。

こういうのは思い立ったらすぐ書かないとダメですね´д` ;

と言う訳で結果と感想です。


前半の部

1.ソノーレ・ウィンドアンサンブル 銀

2.光ウィンドオーケストラ 銀

3.名取交響吹奏楽団 金

4.倉敷市吹奏楽団グリーンハーモニー 銅

5.浜松交響吹奏楽団 金

6.春日市吹奏楽団 銀

7.秋田吹奏楽団 銅

8.創価学会関西吹奏楽団 金

9.ブリヂストン吹奏楽団久留米 金

10.上磯吹奏楽団 銅

11.藤原大征とゆかいな音楽仲間たち 銅

12.東京隆生吹奏楽団 銀

13.伊奈学園OB吹奏楽団 金


後半の部

1.Pastorale Symphonic Band 銀

2.J.S.B吹奏楽団 銅

3.大津シンフォニックバンド 金

4.川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団 金

5.鏡野吹奏楽団 銅

6.横浜ブラスオルケスター 銀

7.百萬石ウィンドオーケストラ 銅

8.ウィンドアンサンブル ドゥ・ノール 銀

9.大曲吹奏楽団 銀

10. NTT西日本中国吹奏楽クラブ 銀

11.ヤマハ吹奏楽団浜松 金

12.宝塚市吹奏楽団 銀

13.デアクライス・ブラスオルケスター 銀


朝一のソノーレ。各セクションはそれなりにまとまっていたのですが、バンド全体として見ると音が散り散りになっていたのが残念。朝一の宿命なのでしょうか…

Clパートが良い音をしてました。もう少し後ろの演奏順で聞きたかったです。


光ウィンドは丁寧でよくまとまっていたものの、全体的にアピール不足の気がしました。 

自由曲は同じ指揮者で同じ作曲家という事もあり、幕張総合の白磁の月の輝宮夜を思い出させる様な演奏でした。



名取交響はさすがに安定した技術とサウンドでしたね。しかし、このバンドを持ってしてでも朝早い出演順を克服するのは難しいのでしょうか…。演奏者の方のコンディションが、万全では無かったように聞こえる場面がたまにありました。

自由曲は武生商業高校の様なイケイケ一辺倒な演奏ではなく(そういう演奏も好物ですが)、抜群の安定感の上で様々な表情を持った素晴らしい演奏を披露してくれました。

トランペット(特にトップの方)が全体の音楽をよく引っ張っていたとおもいます。


倉敷市民は申し訳ないですが、ピッチ、発音、リードミスなど初歩的なところで、他バンドと大きく差が開いていた様に思います。

ステージ上でもやもやしたまま12分が終わってしまい残念です。


浜松交響は少々耳が痛くなる音量だったものの、しっかりと押し引きの出来た音楽で見事金賞を獲得です。

弱奏部の美しさには感銘を受けました。この曲は来年流行りそうですね。


春日市民は課題曲冒頭は良かったものの、その後どんどん勢いが落ちてしまった印象です。

自由曲冒頭のTPファンファーレをカットしていたのは残念ですが、その代わりのイングリッシュホルン(ファゴットのソロを書き換えたのでしょうか?原曲を全部聞いたことが無いので分かりませんが…)の音が無機質ながらも太い音で曲の世界観を作り出していました。


秋田市民は往年の名曲を引っさげての登場です。アルトサックスの女性が非常に良い音をしてました。

課題曲・自由曲共に金管の弱奏部での不安定さが気になりましたが、銅賞は予想外でした。


創価関西の課題曲は他バンド(当たり前ですが、特に高校生)とは全く違いましたね。ほとんどの団体が曲を整理するだけで終わってしまっていましたが、創価関西はさらに音楽性を追求し達成していました。

自由曲の決してブレ無い重厚感が素晴らしかったです。


ブリヂストン金管の厚みが物凄いですね…。

課題曲は冒頭→第一主題で金管から木管へのメロディの受け渡しがとても自然で、早くも金賞を確信してしまいました。丸みのある暖かいサウンドがこの曲にマッチしていましたね。

自由曲は見事にキレのあるサウンドに様変わりしていましたが、ただただ突っ走るのではなくツボを押さえた丁寧な演奏が素晴らしかったです。


上磯は自由曲の為に金管を温存していたのでしょうか?自然と前2団体と比較してしまっていたのかもしれませんが、課題曲の冒頭から音が飛んで来ずぼんやりした音楽になっていました。

自由曲からはよく鳴っていたものの、時折乱れが見られたのが残念です。


藤原大征は銅賞だったものの、個人的に大好きな演奏です!

技術は他バンドに劣るものの、サウンドや推進力があり良い意味で若々しい演奏でした!

オーボエ奏者が情緒豊かな音で物語性のある曲に華を添えていました!

残念なところは打楽器…。課題曲のトムトムの音が高すぎたり、復興をやるにしてはタンバリンの音が軽すぎたりと曲の世界観を壊していた様に聞こえました。


東京隆生の技術やサウンドは金賞レベルなのですが、常に鳴らしている感じがあり音楽の頂点が分かり辛かったです。


伊奈学園OBは全体的に音がやや細く、OBバンドの枠から抜け出せてない様に聞こえましたが、爽やかなサウンドの快演でした。


Pastoraleはしっかりと吹けていたのですが、強奏で金管が破裂していたり、全体的に常にフォルテな感じがあり一本調子に聞こえました。


J.S.Bは特に感想が無いです。

何が良いとも何が悪いとも言えない演奏でした。が、銅賞は意外でした。


大津の課題曲はゆったりした安定感のある演奏でしたが、若干テンポ感が悪い様に聞こえてしまいました。

自由曲はこのバンドの持つ骨太なサウンドと相まり、凄い曲だな…と思っているうちに終わっていました。笑

1回目のアルトサックスソロの音が野生的で曲の持つ雰囲気を表現出来ていたと思いました。


リベルテは技術もさる事ながら、曲中の場面転換が素晴らかったです。強奏で耳が痛くなる事もありましたが、自由曲の神々しささえ感じ取れる演奏は圧巻でした。


鏡野はまとまりがなく、個々が色々な方向に吹いて終わっていた印象です。

自由曲は常に急いでいる様に聞こえました。聞かせるところはしっかり聞かせて欲しかったです。


横浜ブラスの高速課題曲には冒頭から驚きました。しかし、時折タンギングが回っていなかったり音楽が全体的に突っ込み気味だったのが残念です。

自由曲は打って変わり、サウンドのツヤとまとまりが段違いでした。

ティンパニのお二方が素晴らしいですね。即売CDを買いましたが一人で演奏している様に聞こえます。


百萬石は課題曲の頭から金管が怪しげでした。

自由曲は失礼ながら、譜面に追い着くので精一杯な感じがしました。パフォーマンスは見ていて面白かったですが、あのような事は素晴らしい演奏の上で初めて映えるものだと思います。


ドゥ・ノール。各パート毎のアンサンブルはそれなりに出来ているのに、全体的なバランスが取りきれず音楽が崩れてしまっている様に聞こえました。特に打楽器の音が大き過ぎた気がします。


大曲の課題曲は技術もバランスもしっかりしているものの、落ち着き過ぎな気がしました。

また、自由曲冒頭の極端な弱奏は、このホールだと残念ながら辿々しい感じに聞こえてしまいました。しかし、その後から急激にエンジンが掛かり終演時の感銘度は高かったです。


NTTはよく整理されていましたが最大音量がかなり小さかった為、全体的にハリが無い様に聞こえました。特に自由曲冒頭のファンファーレはよくまとまっていたので、もっと音を飛ばして欲しかったです。


ヤマハは別格ですね。若干音量過多な時もありましたが、プロの演奏会を聞いているかの様な安定感でした。


宝塚は音量など全体の舵取りが良くされていて音楽の流れがとても良かったです。しかし、課題曲の最後でテンポを明らかに落としたのは頂けません。

自由曲のカットはあまり聞かないカットで新鮮でした。また、トランペットのトップ奏者の音の伸びが凄まじかったです。


デアクライスは全体的に歌い込みすぎて、音の流れが悪くなってしまっていた印象です。特にマーチではそれが顕著に現れていました。

反面、自由曲ではその歌い込みが見事に反映され素晴らしかったです。とても美しく、儚ささえ感じる演奏でした。


まずは失礼な表現が度々あり、申し訳ありません。



高校・職一を通して思ったのは、金賞を受賞した団体は全て技術を超えた何かを持った演奏をしていた様に聞こえます。


特に精華女子高、東海大札幌高、ブリヂストンの三団体は演奏が終わりに近づくにつれ、この演奏が終わって欲しくないと思わされました。



また来年も素晴らしい演奏に会いに行きたいと思います( ̄▽ ̄)

閲覧ありがとうございました!!


第64回(2016年度)全日本吹奏楽コンクール 高等学校の部結果と雑感

前半の部

1. 明浄学院高等学校 銅

2. 常総学院高等学校

3. 東海大学付属高輪台高等学校

4. 大阪府立淀川工科高等学校

5. 福島県立磐城高等学校 銀

6. 光ヶ丘女子高等学校 銀

7. 福井県立武生商業高等学校

8. 出雲北陵高等学校 銅

9. 高松第一高等学校

10. 精華女子高等学校

11. 埼玉栄高等学校

12. 福島県立湯本高等学校 銀

13. 埼玉県立伊奈学園総合高等学校 金

14. 札幌日本大学高等学校

15. 福岡工業大学付属城東高等学校


後半の部

1. 春日部共栄高等学校

2.  東京都立片倉高等学校 銀

3. 愛知工業大学付属名電高等学校 銀

4. 富山県立高岡商業高等学校

5. 明誠高等学校 銀

6. 習志野市立習志野高等学校

7. 岡山学芸館高等学校

8. 愛媛県立伊予高等学校 銅

9. 聖ウルスラ学院英智高等学校

10. 大阪桐蔭高等学校

11. 玉名女子高等学校 金

12. 東海大学付属札幌高等学校 金

13. 浜松海の星高等学校 銀

14.  東海大学付属菅生高等学校 銀

15. 柏市立柏高等学校


出演者、関係者の皆様お疲れ様でした。😌


初めての全国大会でしたが結果は期待以上!沢山の素晴らしい演奏に出会う事が出来ました👏

大分忘れてしまいましたが、覚えている範囲で書きます。所々抜かしてしまい申し訳ないです…😓


明浄学院はこの出演順のためか、とにかく音が飛んできませんでした。自由曲の後半から段々まとまってきていましたが…。フルートソロはかなりの技術と集中力で決まっていました!


高輪台マーチの低音の歯切れと自由曲のだけに場面の移り変わりで一瞬崩れるのが気になりました。演奏者とがとても楽しそうにしていたのが印象的です。


淀川工科はサラッと、しかし押さえるところは押さえる様な演奏をしていました。参考演奏に近いような感じでしたが、普通はそれが難しいのでしょうか。

個人的には大阪俗謡の方が聞いてみたかったです。


磐城は相変わらずの濃いサウンドをしていました。自由曲冒頭の緊張感が素晴らしかったのですが、その後は盛り上がりどころがよく分からないまま、演奏が終わってしまいました。


光ヶ丘女子。まずは課題曲のピッコロとフルートが良いですね。ラストで一瞬崩れたのが残念。

自由曲は初めて聞く曲でしたが、中々お洒落な曲ですね。曲の魅力を存分に引き出せていたと思います。金かな?と思っていましたが残念…。


武生商業の課題曲はごちゃごちゃしていて聞き辛かったです。

反面自由曲はさすがのノリでしたが、整理し切れていなかった様に聞こえました。

衝撃のラスト( ̄◇ ̄;)笑


精華女子は課題曲の頭からそれまでの団体と、明らかに楽器の鳴りが違いました。

自由曲の2楽章では少し泣いてしまいそうになる程の音の力に感動させられ、3楽章では爆音になってしまう1歩手前で抑えたスリル満点の演奏を聞かせてもらえました!会場もこの日1番の盛り上がりでしたね。

この演奏が無ければ全国大会にまた来たいとは思えなかったと思います。


埼玉栄の課題曲はよく整理され、大変聞きやすかったです。自由曲もいつも通りの栄サウンドで美しい響きだったのですが、歌い込みが少なく消化不良のまま終わってしまったのが残念です。また、全体的に一つ前の精華女子に食われていた印象があります。


湯本・伊奈学園・札幌日大は体調不良でホールの外に出てましたm(_ _)m


城東。チューバが5(6?)人という編成に驚きましたが、出るとこは出て引くところはしっかり引けていたので、マーチが少し重かった事以外は気になりませんでした。

サウンドも重厚でこれと言ったミスもなく、安心して聞けました。


名電の課題曲は正にスカイブルーと言った感じで(意味不明)、個人的に当日のⅠの中で一番好きな演奏です。自由曲も冒頭を長めに演奏して雰囲気を作ったりとよく練られた演奏でしたが、強弱のつけ方が機械的過ぎたのが気になりました。


習志野はサウンドも技術も安定していたのですが、どことなく間延びした感じがありました。歯切れの良さが欲しかったです。

また、イングリッシュホルンがとても良い音をしてました。


学芸館はとにかくピッコロが上手!マーチのトリオや自由曲のサックスアンサンブルに華を添えてました。反面ホルンは冒頭や冒頭と同じユニゾンの場所で外したり、濁ったりと悔いが残りますね。しかし、全体として見れば中々の熱演で、金でも充分と感じた団体の一つです。


伊予の個々の技術やサウンドは銀賞団体と同等だと思いましたが、所々で崩れたり縦が合わなかったりと、合奏力が足りなかった印象です。


ウルスラは課題曲と自由曲を通して耳が痛くなるほどの爆音でした。良く吹けていたのでもっとスッキリ聞かせて欲しかったです。


大阪桐蔭は丁寧に仕上げた課題曲と、趣向を変えたノリノリの自由曲で攻めてきましたね。指揮者の方のパフォーマンスが良かったです。久し振りの金賞受賞おめでとうございます!


玉名女子はツヤのあるサウンドと、決して崩れない圧倒的な技術とまとまりで圧巻の演奏でした。ただ、自由曲はこのバンドのサウンドに合ってない気がしました。森の贈り物の様な温かい曲が聞いてみたいです。


今年から名前の変わった東海大札幌。こちらは高い技術に加え分厚いサウンドが良いですね。自由曲冒頭のチャイムとトランペットの恐ろしいまでの揃い具合には度肝を抜かれました。


続いては来年度から浜松聖星(せいせい)と改名し共学になる浜松海の星高校(現在は女子高)。

爆音気味で少々耳の痛くなる部分もありましたが、奏者からの想いが伝わってくる様な熱演で、一つ前の東海大札幌にも食われていない見事な演奏でした。パーカッションの鬼気迫る様な集中力が素晴らしかったです(1993年度の札幌白石高校のパーカッションを思い出しました)。


初の大トリを飾った柏は、課題曲の冒頭からこの曲にぴったりハマった温かいサウンドと、スムーズな音運びで好印象。トリオ前のトロンボーンはしっかり当てられていましたね。

自由曲は正に横綱相撲と言った感じですね。玉名女子とは違い、ピアノを前面に出していたのも印象的です。




全体として感じた事のは、銀賞にしておくのがもったい無い団体が多いことです。

高輪台、光ヶ丘、名電、学芸館は特にそう感じました。

とりあえず初めての全国大会でしたが、また来年も行きたいです( ̄▽ ̄)

以上稚拙ながら感想を書かせて頂きました。




初記事

中学校3年間吹奏楽を経験しました。現在、楽器は所持しているもののほとんど吹いておらず、聞き手専門となっています。

3年前から全国大会のチケット抽選に応募し続け、今年遂に聞きに行けた全国大会の感動を発信したいと思い、ブログを開設しました。

拙い文章力でお見苦しいかも知れませんが、お付き合い頂けると幸いです。